大腸内視鏡検査における麻酔

大腸内視鏡検査における「麻酔」に関してです。

先進国では内視鏡検査はほぼ麻酔を使用しているようです。

ようです・・・というのはアメリカでは間違いないのですが、他国の情報は伝え聞いた範囲でしか知りません。 そのためこのような表現になりました。

外国の人は痛みに関して閾値(いきち・我慢できる限界点)が総じて低く、痛みを我慢して検査をうける・・・というのは日本独特な価値観念のようです。

内視鏡検査を得意とする医師、内視鏡を真剣に行っている医師は総じて他の医療の事に多くの興味を払いません。 特に大腸内視鏡検査に関してはそのような印象です。

内視鏡検査に集中したい先生にとって麻酔を使用するのは、かなり神経を使うのでできれば避けたい・・・という内視鏡医はご年配の医師には多いように思います。

最近の若い医師は救急医療を経験することが義務づけられています。

この世代は静脈麻酔をしようする事に大きな抵抗はないようです。

循環動態を把握しつつ内視鏡検査をキチンとする・・・という事は結構大変なんです。 これは内視鏡検査医にはストレスなんです。

自分の場合は救急医療の経験が極めて長く、この大変なことは当然のことでしたのでそんなに苦痛にはならないようです。 この点が今となっては極めて重要な経験となりました。

当クリニックでは原則全員に静脈麻酔を使用しています。

意見は色々あると思いますが、大腸内視鏡検査を苦しくなく受け、さらに(ココが重要ですが、ほとんど語られておりません)検査の精度を高くするためには静脈麻酔の使用は必要だと考えております。

要するに小さな癌を早く発見するためには麻酔はした方が良いと思います。

麻酔を使用しない場合は患者さんの苦痛を考えるとどうしても空気を十分には入れにくのでひだが十分に延ばされておらず小さな病変が見えていない可能性が上昇します。

これらを考えて静脈麻酔を自分は使用しています。

ただマイナス点もあります。 実はこちらの方が重要です。

帰宅時に自分で車、バイク(自動二輪)、自転車などを運転できません。

時間がかなり経過してもふらふらしたり、一見普通にみえても運動神経がかなり低下していますので交通事故をおこしたり、遭遇する可能性が高くなります。

さらに検査後(麻酔がきれているように見えても)ご自分の発言、行動を全く覚えていない・・・という事です。仕事などで重要な事を覚えていないのはまずいです。

検査後はお仕事はトラブル発生の責任をおえませんので御控えください。

 

 

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