大腸ガン とは

結腸がんと直腸がんをまとめて大腸がんといいます。
腸の粘膜(大腸の一番内側の壁に相当するところ)から発生する悪性の腫瘍です。
同じ悪性でも以外からの発生を肉腫といいますが、大腸に関しては極めて稀です。

がんが発生し始めの頃は、ほとんどが小さいポリープ状の形
(腸の中にできる隆起したもの)をしているという考えが以前は主流でしたが、
現在はデノボ癌(多くは陥凹した小さな癌が突然に発生する・・・という考え方も支持されてきました。

どちらが本流なのか? は現在のところ判別されていません。

さて、大腸がんが進行していくと粘膜にとどまっていた“がん”が内壁から漿膜
(腸の一番外側の壁)へ、そして周囲の臓器(小腸、胃、膀胱など)へと
浸潤(水がしみこむように)し、広がって行くことになります。

また、この経過中に転移(飛び火をすること)を起こします。
転移の仕方には、「癌」がリンパ管に進入し、リンパ節に転移をおこすリンパ行性転移と
「癌」が血管(静脈)の中に入り、肝臓や肺、脳などへ転移が起こる血行性転移、
さらにお腹の腹膜に「癌」の種をばら撒いたような広がり方をする播種播種というものがあります。

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大腸癌のステージ(進行程度)

「癌」の進行の程度は、リンパ節転移や肝臓、肺などの転移の状況によって、
5段階に分類されています。

ステージ0 (stage 0)
癌」が粘膜の中だけにとどまっている極めて早期の大腸がんです。
リンパ節転移もきたすことはありません。

ステージ1 (stage 1)
「癌」が広がっていますが、粘膜下層(粘膜のやや外側)や筋層(腸の筋肉)の中にとどまっており、
リンパ節転移がないものです。

ステージ2 (stage 2)
「癌」が筋層を超えて広がっていますが、リンパ節には転移がないものです。

ステージ3 (stage 3)
「癌」がリンパ節転移をきたしているものです。
多くのものは、「癌」が筋層を超えて広がっていますが、粘膜下層にとどまるものでも、リンパ節転移をきたすものが
10%位あります。

リンパ節転移の状態で3aと3bに分類されます。
ステージ3a (stage 3a) :リンパ節転移が「癌」の近くにあるものや、転移の数(3個以下)が少ないものです。
ステージ3b (stage 3b) :リンパ節転移が「癌」の遠くにあるものや、転移の数(4個以上)が多いものです。

ステージ4 (stage 4)
「癌」が高度に進行し、肝臓、肺、骨、脳、腹膜などに転移をきたしたものです。

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大腸癌の症状

大腸がんの症状は、「癌」が発生する頃には全くありません。
ポリープ状になると表面から出血がおこることがありますが、ごくわずかなために、自覚症状はほとんどありません。
健診で便の潜血(肉眼的にはわからない程度の出血)反応を調べて、便の中に血液が混じっていることで精密検査を受けてはじめて大腸がんが発見されることが多い印象です。

「癌」がだんだん進行すると、便の中に血が混じったり、排便の習慣が変化(便秘傾向がひどくなったり、便秘や下痢が交替におこるなど)したりします。

わかりにくいのですが、下痢が急に起こるのは大腸癌で腸管が狭くなって狭いところに便が引っかかっていてその塊が壊れ、急に便が下痢状になることがあるのです。

肛門近くにできた直腸がんや肛門がんでは、肛門からの出血だったり、便が細くなったり、排便困難などの症状がでます。(力を入れても便がでない)

さらに、進行すると、「癌」が大腸の中で著しく大きく発育するために、腸閉塞症状をおこし腹部膨満感、嘔気、嘔吐などの症状がでます。

結腸がんでは腹部に「しこり」 を触れることがあります。
直腸がんでは、便が少しづつしかでない、何回も排便に行くなどの症状が出現します。

大腸がんの重要な危険信号は出血ですが、が早期なのか、「癌」が進行しているかを区別するのは難しいです。

「癌」 を早期に発見するためには、自覚症状が無い時に検査を受けることが重要ということになります。

その他の危険因子としては、家族や親戚の中に大腸がんになった事がある方がおられる場合には、要注意ということになります。
大腸がんは、遺伝的な要因も重要と考えられていますので早めの検査をお勧めします。

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